ブログ

2019.10.08

歯は大事な柱

口の中を建物に例えると・・・

歯の1本1本は、大事な柱

柱がなくなると、建物に影響がでますよね。

私は大学病院勤務時代、歯を失くしてしまったことで大変な苦労とお悩みを訴える多くの患者様の治療に携わってきました。

その中で、歯は一本一本がそれぞれ役割を持っていて

「たった一本の歯を失くしたことがきっかけで噛み合わせのバランスは容易に崩壊する」

ということを経験しました。




私は、いい歯科医療とは悪い部分の歯のみを治療するのではく、歯やお口全体の将来を見据えた治療することであると考えています。

虫歯で歯の強度が低下してしまったり、歯周病で歯(柱)そのものがぐらついてしまったり、あるいは歯が抜けてしまったり・・・

自覚する症状は様々です。

将来健康な噛み合わせ、質の高い生活を営むためには


・虫歯がない方はその状態を維持すること

・歯周病予防を習慣とすること

・歯をなくした部分がある方は適切な方法で補うこと


以上のことが将来にわたりお口の健康、ひいては全身の健康を維持するために極めて重要です。

当院では一般的な検査に加え、CT画像も駆使した全体的な診査診断を行い治療計画をご提案いたします。

なぜ現在の状態に至ったのかを解明し、将来の対策を考えることが重要です。

気になる部分がおありでしたら、早めにのご相談ください。





愛宕南なかじま歯科

 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3

 電話 092-836-6212

 mail info@atagominami-nakajima-shika.com 


https://www.torushika.com/hpname=0928366212(インターネットからのご予約も可能です)


 最寄り駅 地下鉄空港線 姪浜 

      西鉄バス   愛宕一丁目
2019.07.07

奥歯のインプラント治療について

奥歯は食べ物を噛む上で、大変重要な役割を果たしています。

さらに、奥歯がない状態が続くと、しっかり噛めないだけでなく、体にさまざまな悪影響を与えてしまうのです。

今回は部分入れ歯にはないさまざまな奥歯のインプラントのメリットをご紹介します。

奥歯のインプラントのメリット・デメリット
抜歯などにより奥歯がなくなった場合、インプラントや入れ歯、ブリッジなどの治療法がありますが、それぞれの治療法にはメリットがあればデメリットもあります。

どの治療法にしたらいいのか迷っている人にとっては、どちらも気になることと思います。

その中でも、奥歯の治療に最適といえるのがインプラントです。「奥歯の一本くらいなくても」とか「目立たない奥歯をインプラントにするなんて…」と思われるかもしれませんが、奥歯こそインプラントの長所が十分に生かされる場所だといえます。

知っておきたい奥歯の大切な役割
奥歯とは、第一大臼歯から第三大臼歯までの歯のことで、上下左右合わせて合計12本あります。

その名の通り、餅つきに使われる臼のような形をしていることから、食べ物を噛んだ時に細かくすり潰すことに優れています。 第一大臼歯は、食べ物を噛む際に重要な役割を果たしている歯で、噛む力は歯の中で最も大きいほか、第一大臼歯によって噛み合わせの高さが決まります。そのため、第一大臼歯がないとしっかり噛めなくなってしまうだけでなく、噛み合わせ全体が崩れてしまうのです。

また、12歳前後に生える第二大臼歯は、斜めになったり、第一大臼歯にぶつかったりと、正常に生えてこない割合が意外と高い歯です。第三大臼歯は一般的に「親知らず」と呼ばれる歯で、中に埋まったまま生えてこない人や、最近では歯そのものがない人もいます。


奥歯をインプラントにするメリットは?
虫歯や歯周病で奥歯を失った場合、インプラントにするとどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なポイントとして次の5つがあげられます。

1.入れ歯のような痛みや違和感がない
食べ物を噛む際、前歯や犬歯と違って奥歯には大きな力がかかるため、入れ歯が合っていない場合、強く噛むと入れ歯が歯茎にあたって痛みを感じることがあります。それに対してインプラントは、自分の歯のように噛めるため、入れ歯のような違和感がありません。


2.しっかり噛めるようになる
歯を失った場合に行われる歯科治療の中で、咀嚼力が最も天然歯に近いと言われているのがインプラントです。インプラントの素材として使われているチタンは、骨に埋め込むと周囲の組織と結合する性質を持つため、時間とともに骨に根付いてしっかり噛めるようになります。


3.発音しやすくなる
奥歯がないと、そこから息が漏れるせいで、「き」「し」「ち」などのイ段の発音がうまくできない場合があります。また、入れ歯が合わないと、話している最中にずれたり外れたりすることがありますが、奥歯にインプラントを入れることによって会話中のストレスが軽減されます。


4.骨吸収の進行を抑える
ヒトの骨は骨代謝によって吸収と再生を繰り返し、新しい組織へと生まれ変わります。入れ歯やブリッジの場合、骨に刺激が伝わらないため骨吸収が進んでしまう一方、奥歯をインプラントにするとしっかり噛めるため、刺激が骨に伝わって骨吸収が抑えられます。


5.噛み合わせのバランスが整う
奥歯がないことで歯に加わる力が偏るためで、噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。それにより、肩こりや頭痛などが引き起こされるほか、顔貌の歪みが生じることがあります。インプラントで噛み合わせを調整することで、体全体の左右のバランスが整います。

ここまで、奥歯のインプラントの良い点について見てきましたが、デメリットについてもしっかり理解しておく必要があります。

奥歯のインプラント治療を受ける際の注意点

歯科用CTの画像診断が必要です
インプラント治療を行う場合に必要となるのが、歯科用CTの画像をもとにした診断です。

当院では最新のCT撮影機器とシミュレーションツールによって安全で予知性の高いインプラント治療が可能であるかどうか診断いたします。


定期的なメンテナンスを受けましょう
インプラントを長く使い続けるためには、治療後のメンテナンスが大変重要となります。定期的にインプラントや周囲組織の状態を確認するほか、歯磨き指導やインプラントの周囲のクリーニングを行うことにより、インプラントと残存歯の健康を維持することが大切です。




インプラントは医療費控除の対象となります。

インプラントは健康保険が使えない自由診療です。

そのため、費用がかかりますが、医療費控除の対象であるため、支払った料金の一部が還付金として戻ってきます。

(還付金は個人の総所得によって異なります)
2019.03.28

健康寿命と平均寿命

愛宕南なかじま歯科です。

今回は「健康寿命」「平均寿命」についての考えてみたいと思います。


健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されます。

この概念がWHO(世界保健機関)により提唱されて以来、
寿命を延ばすだけでなくいかに健康に生活できる期間を伸ばすか、に関心が高まっています。

平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味しますが、

2016年において、この差は男性8.84年、女性12.35年という報告があります。
<厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」(平成30年3月)

人間は誰しも、加齢とともに心身の機能が低下し、健康で自立した生活が送れる状態から介護が必要な状態へと「老いの坂道」を下っていきます。

この坂道の中間には筋力や心身の活力が低下するフレイル(frailty=虚弱)と呼ばれる段階があり、要介護となる最たる要因となっています。

特に、身体的フレイルのひとつである筋肉の衰え(サルコペニア)は、フレイルを加速させる最大の要因と考えられています。




ではこのサルコペニアにより加速される全身の虚弱は回避できないのでしょうか?

ここでもうひとつ、オーラルフレイルという概念が登場します。

オーラルフレイルとは、よく噛んで食べる、飲み込むなどの口腔機能の低下を意味します。

オーラルフレイルは身体的フレイルや全身の筋力低下だけでなく、

将来的な要介護リスクや死亡リスクにまで関連するという衝撃的な結果が最新の研究により明らかにされました。


オーラルフレイルの診断項目ひとつひとつは、どれも些細なことではありますが、

それらの積み重なりにより口腔機能が低下し、食事が偏り、栄養バランスが乱れて低栄養状態から要介護状態に陥るリスクが倍増してしまうのです。

このコラムではじめに挙げた健康寿命を伸ばす、すなわち、健やかで自立した暮らしを長く保つには、

ささいな口のトラブルを見逃さず、早期の段階で口腔機能の回復と維持が重要であるといえます。


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

このコラムが皆さまの口腔機能への関心につなげれば幸いです^^


愛宕南なかじま歯科

 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3

 電話 092-836-6212

 mail info@atagominami-nakajima-shika.com 

 最寄り駅 地下鉄空港線 姪浜 

      西鉄バス   愛宕一丁目
2019.02.28

フッ素で虫歯予防

虫歯予防で特に大切なのはフッ素をよく使うことです。
フッ素は歯を強くして、虫歯になりにくくします。また、虫歯菌の活動を抑える働きもあります。

フッ素とは地球上のあらゆる動植物や水や大気に含まれる天然の物質です。
私たちが毎日摂っているすべての食事にもフッ素は含まれています。
ですから、虫歯予防にも適正な使い方をしていれば、摂りすぎて害になるということはありません


<歯科医院で使うフッ素>
歯科医院で使用されるフッ素(高濃度フッ素)は家庭用歯磨き粉に含まれるフッ素(低濃度フッ素)の約10倍~20倍の濃度があります。
ですから、定期的に歯医者さんでフッ素をぬってもらうことは虫歯予防の観点から非常に効果的です。
一般的な目安としては3か月に1度程度のフッ素塗布がおすすめです。
また、子どもだけでなく大人でも同様の効果はありますのでご希望の方はお申し付けください。


<ご家庭で使うフッ素>
●フッ素入り歯みがきペースト(はみがき粉)
最も一般的な家庭用フッ素の使い方です。現在売られている大部分の歯みがきペーストにはフッ素が入っています。
最近では、子どもにとって歯磨きペーストは汚れを落とすためというより、フッ素を歯に作用させるために使うという考え方になってきています。
また、フッ素を長くお口の中に留まらせるために、うがいはごく少量の水で1回だけにするのがポイントです。


●フッ素ジェル
フッ素入りはみがきペーストで歯みがきをしたあと、さらにフッ素ジェルを歯に塗ると、ダブルのフッ素効果が得られます。
フッ素ジェルを塗るのは夜寝る前が効果的です。
または、ブクブクうがいのできない3歳ぐらいまでの子どもには、少量のフッ素ジェルだけで歯みがきするのもいいでしょう。
フッ素ジェルを使った後はなるべく軽く吐き出す程度にして、うがいをする場合もごく少量の水で1回だけにします。

●フッ素洗口剤
歯みがきをしたあと、フッ素洗口剤でブクブクうがいをします。
フッ素洗口剤は、いろいろなフッ素の中で最も虫歯予防効果が高いといわれています。
ブクブクうがいがきちんとできるようになる3~4歳以上の子どもにおすすめです。
一部の小学校などで行われていることもあります。
市販はされていないので、歯医者さんで購入します。

ご不明な点はお気軽にお尋ねください。

愛宕南なかじま歯科

 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3

 電話 092-836-6212

 mail info@atagominami-nakajima-shika.com 

 最寄り駅 地下鉄空港線 姪浜 

      西鉄バス   愛宕一丁目
2019.01.27

インプラントにもいろんなメーカーがあるの?

インプラントの構造についてのコラムです。
インプラントは一般的に、

①インプラント体
②アバットメント
③上部構造(被せもの)

の3つの構造体によってい構成されています。

今回は①インプラント体について詳しく記載していきます。

インプラント体とは骨に直接埋め込まれる、チタン製の構造体で、一般的には直径約4mm、長さ10mmのネジのような形状をしています。
(厳密に言うと、他の素材も存在しますが)
インプラント

実は一言で「インプラント」といっても、インプラントを製造するメーカーは世界に100社以上あり、それぞれが特徴を打ち出して販売されています。
(洗濯機にTOSHIBAやHITACHI etc… など複数メーカーがあるのと同じですね。)
でもすべてを見比べてインプラントメーカーを選択するのはとても困難です。

結局、患者さまにとって有益な情報とは

「インプラントメーカーによって何が違うのか?」

「どのメーカーがいいのか?」

だと思います。



私は大学病院でインプラントについての基礎研究や治療をしていた経験から、メーカー毎の決定的な違いは、

インプラント体表面の性能

であると考えています。



インプラント体は、骨の中に埋め込まれた後、骨と結合しなければなりません。

骨と結合するためにはインプラント体の周りに細胞やタンパクがくっつきやすくないといけません。

インプラントメーカーが異なると、このくっつきやすさに違いが生じるのです。



少し細かい話になりましたが、インプラント体には実はこのような違いがあるのです。

そしてその違いを考え、私が当院で導入しているインプラントメーカーは、ストローマン社製インプラントです。

(なぜストローマン社のインプラント体表面が優れていると考えるのか、より詳しい説明を希望される方にはよろこんでお話いたします。)

私は大学病院で勤務していた頃からストローマン社製インプラントを好んで使用してきましたが、やはりその性能には非常に高い信頼性があります。

当院でストローマン社製のインプラント治療をうけられた患者さまからも、

「もう手術終わったんですか?」

「術後痛むことがあると言われたけど、全然痛くなかったです」

とのお言葉をいただきますが、それもこのインプラント体の能力の1つだと思います。



もちろん、インプラント治療の成功の鍵を握るのは治療前の診査・診断とその後の正しいメインテナンスです。



しかしながら、インプラントにも多くの種類が存在し、それぞれ性能が異なるという点はこれからインプラント治療を検討される患者さまにも知っていただきたいと思い、この記事を書きました。

これからもインプラント治療を専門にしてきた者として、安全で長期に安定するインプラント治療を実現するための当院の取り組みについて発信していきたいと思います。



ご不明な点がございましたらご連絡ください。(info@atagominami-nakajima-shika.com)

最後までお読みいただきありがとうございました^^




愛宕南なかじま歯科

 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3

 電話 092-836-6212

 mail info@atagominami-nakajima-shika.com 

 最寄り駅 地下鉄空港線 姪浜 
      西鉄バス   愛宕一丁目
1 2