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2023.11.11

新たな使用基準〜フッ素配合歯磨き剤の濃度について〜

こんにちは。愛宕南なかじま歯科です。

2023年、フッ素配合歯磨き剤の濃度や使用量について4つの歯科関連学会から新しい使用基準が発表されました。
新しい使用基準やこれまでの使用方法との違いをご紹介いたします。

 

「フッ素濃度」と「使用量」の改定内容

  改定前 改定後
~2歳 歯ブラシに切った爪程度
500ppm
米粒程度(歯ブラシに1~2mm程度)
900ppm~1,000ppm
3歳~5歳 歯ブラシに5mm以下
500ppm
グリーンピース程度(歯ブラシに5mm程度)
900ppm~1,000ppm
6歳~14歳 歯ブラシに1cm程度
1000ppm
歯ブラシ全体(歯ブラシに2cm程度)
1,400ppm~1,500ppm
15歳~ 歯ブラシに2cm程度
1,000ppm~1,500ppm

 

 
 

フッ素配合歯磨き剤の使用方法

改定に合わせて、フッ素配合歯磨き剤の推奨使用法も発表されています。フッ素配合歯磨き剤の効果を最大限に得られるようセルフケアに取り組むことが大切です。

 
【全年齢共通】就寝前を含めて1日に2回、歯磨きを行う

就寝中は唾液の分泌も少なく、お口の中で細菌が増殖しやすいためむし歯のリスクが高まります。就寝前には歯磨きを行うようにしましょう。

【3歳~】歯磨き剤は軽く吐き出し、うがいは1回

歯磨き剤に配合されているフッ素をお口の中に残すことでより効果が得られます。歯磨き後は歯磨き剤を吐き出して、少ない水でうがいを1回する程度におさえるようにしてください。うがいをし過ぎるとフッ素成分がお口に残らずに効果が半減してしまうため、フッ素成分をお口に残すよう心掛けてください。

【~2歳】歯磨き後はティッシュやガーゼでぬぐっても良い

小さなお子様だと、うがいが上手くできない場合も多いです。歯磨きの後は無理にうがいをさせず、ティッシュやガーゼなどでお口をぬぐうだけでも大丈夫です。

 

フッ素塗布を併用することでむし歯予防効果を高めましょう

歯科医院で行える「フッ素塗布」も併用することで虫歯予防の効果がより高まります。永久歯においてはむし歯予防の効果が20~30%高まるとされており、定期健診と共に定期的なフッ素塗布をおすすめいたします。