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2020.03.27

当院の院内感染対策について

多くのメディアで報道されておりますが、現在新型コロナウイルス感染症が流行しております。  このコラムでは、当院が開院以来行っている感染予防策についてご紹介いたします。  


▼クラスB規格の 高性能滅菌器の導入

国内で一般的に用いられている”クラスN滅菌器”では、器具の種類によっては滅菌が不十分な可能性があります。

そこで、当院では高性能滅菌器である”クラスB滅菌器”を使用しております。

*「クラスB滅菌器」とは世界で最も厳格とされる欧州の歯科医院の滅菌基準を満たした滅菌器で、バキュームと加圧を組み合わせることで確実な滅菌ができます。しかし、国内では使用が義務付けられておりません。また、通常の”クラスN滅菌器” に比べてコストが5倍〜10倍かかるので日本ではあまり普及しておりません。


▼ハンドピース専用の自動洗浄・高性能滅菌器の導入
昨今、ハンドピース(歯を削るための医療機器)に対する滅菌管理が注目されております。
ハンドピースは、特殊な複雑な構造であるために、通常の滅菌機では滅菌操作が完全ではない可能性が指摘されております。
そこで、当院では、以下の現在考えうる最善の管理体制を整備しました。

1)ハンドピース用の自動洗浄・注油システムの導入
ハンドピースの滅菌操作を確実に行う為には、自動洗浄・注油システムが有効です。

当院では、滅菌操作を行うために、国内基準より厳格な国際基準をハンドピース滅菌においても採用しております。

2)ハンドピース専用のクラスS滅菌器
国内のハンドピースメーカー(ナカニシ社)製のハンドピース滅菌専用の滅菌器を導入し、
患者様毎の確実な滅菌操作を行っております。



▼感染症対策に強いハンドピースを患者様毎に使用
一般的に歯科医院では、圧縮空気を利用した切削器具(エアータービン)をしております。
しかしながらエアータービンは、感染症対策に長けておらず、切削時に患者さんが痛みを感じやすい、削りすぎる等の欠点がありました。そこで近年、5倍速コントラエンジンの使用が注目されるようになりました。
以上の理由から、当院では5倍速コントラエンジンを導入しております。


▼ ディスポーザブル製品の使用
当たり前のことですが、医療用グローブ、コップ、エプロン等の滅菌が難しいものについては使い捨て(ディスポーザブル)製品を使用しています。
患者様ごとに新しいものに交換することで清潔保持を行なっております。

▼ 消毒用アルコールおよび加速化過酸化水素水(AHP)による院内消毒の徹底
普段より診療後の診察台、チェア、操作パネル等をアルコール消毒・AHPを実行しております。
さらに追加事項として、ドアノブや取っ手、待合室ソファのアルコール消毒・AHPも行なっております。
※AHPとは、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)から最高レベルの効果を認められた消毒剤です。COVID-19は勿論、歯科医療に関する様々なウイルス、細菌などに対して非常に強力に除菌が期待されます。しかも、従来の除菌薬に比べて人体に対する毒性は極めて少ない事でも優れております。


▼ 院内の空気清浄・湿度管理の徹底
院内では、空気調和器によるセントラルコントロールによって、ウイルスの活性が抑制されるよう湿度管理(50%以上)されております。
さらに、新鮮な空気が室内に取り入れられるような換気管理が常に行われております。


今後も、患者様とそのご家族、クリニックスタッフの安全を最優先した歯科医療の提供を行って参ります。

ご理解ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。

愛宕南なかじま歯科
 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3
 電話 092-836-6212
 mail    info@atagominami-nakajima-shika.com 
https://www.torushika.com/hpname=0928366212(インターネットからのご予約も可能です)

 最寄り駅 地下鉄空港線 姪浜 

      西鉄バス   愛宕一丁目

2020.03.26

歯周病のお話〜なぜ歯石を取らないといけないのか!?

プラークと歯石はどう違うのか?

プラークは歯磨きで落とせる細菌の集まり。

一方、歯石はプラークが石灰化して歯にこびりついた強固な塊で歯科医院でなければ落とせません。

歯周病の治療と歯石除去の関係について 歯石自体は歯周病の原因ではありません。歯周病の原因はプラークに潜む細菌です。

しかし、歯石は固く、表面がザラザラしているためプラークのかっこうのたまり場となります。

結果的に、歯石を取らないと細菌が減少しないため、歯周病の治療には歯石を取ることが欠かせないのです。

歯周病は放っておくと全身疾患にも?!お口だけの病気ではありません...

歯周病が進行すると、顎の骨を溶かし、歯がグラグラしてくる骨の病気ですが、それだけではありません。

歯周病になると、歯茎から出血するようになります。

お口の中で出血すると、お口の中のさまざまな細菌が血管内に入り、血流にのって全身に広がります。



すると「心筋梗塞・動脈硬化・高血圧・脳卒中・糖尿病など」といった重大な病気の原因になり、また病状を悪化させる要因にもなります。

歯周病の治療は、お口だけでなく全身の健康にも影響するとても重要なことなのです。


定期的な検診をお勧め致します!


歯石を取らずに放置すると歯石はますます硬くなり、歯周ポケットの奥深くにこびりついてしまいます。

こうなると少しずつしか歯石が取れないため、治療回数も多くなり、最終的には外科的に取り除かないといけなくなる事もあります…

一方、定期的に歯石を取っている方は歯石が柔らかいため 少ない回数ですべての歯石を取ることができ、痛みもほとんどありません。

もちろん治療費用も少なくなります。

定期的な歯石除去、検診を習慣とされることをおすすめ致します^^


愛宕南なかじま歯科

 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3

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2019.10.08

歯は大事な柱

口の中を建物に例えると・・・

歯の1本1本は、大事な柱

柱がなくなると、建物に影響がでますよね。

私は大学病院勤務時代、歯を失くしてしまったことで大変な苦労とお悩みを訴える多くの患者様の治療に携わってきました。

その中で、歯は一本一本がそれぞれ役割を持っていて

「たった一本の歯を失くしたことがきっかけで噛み合わせのバランスは容易に崩壊する」

ということを経験しました。




私は、いい歯科医療とは悪い部分の歯のみを治療するのではく、歯やお口全体の将来を見据えた治療することであると考えています。

虫歯で歯の強度が低下してしまったり、歯周病で歯(柱)そのものがぐらついてしまったり、あるいは歯が抜けてしまったり・・・

自覚する症状は様々です。

将来健康な噛み合わせ、質の高い生活を営むためには


・虫歯がない方はその状態を維持すること

・歯周病予防を習慣とすること

・歯をなくした部分がある方は適切な方法で補うこと


以上のことが将来にわたりお口の健康、ひいては全身の健康を維持するために極めて重要です。

当院では一般的な検査に加え、CT画像も駆使した全体的な診査診断を行い治療計画をご提案いたします。

なぜ現在の状態に至ったのかを解明し、将来の対策を考えることが重要です。

気になる部分がおありでしたら、早めにのご相談ください。





愛宕南なかじま歯科

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2019.07.07

奥歯のインプラント治療について

奥歯は食べ物を噛む上で、大変重要な役割を果たしています。

さらに、奥歯がない状態が続くと、しっかり噛めないだけでなく、体にさまざまな悪影響を与えてしまうのです。

今回は部分入れ歯にはないさまざまな奥歯のインプラントのメリットをご紹介します。

奥歯のインプラントのメリット・デメリット
抜歯などにより奥歯がなくなった場合、インプラントや入れ歯、ブリッジなどの治療法がありますが、それぞれの治療法にはメリットがあればデメリットもあります。

どの治療法にしたらいいのか迷っている人にとっては、どちらも気になることと思います。

その中でも、奥歯の治療に最適といえるのがインプラントです。「奥歯の一本くらいなくても」とか「目立たない奥歯をインプラントにするなんて…」と思われるかもしれませんが、奥歯こそインプラントの長所が十分に生かされる場所だといえます。

知っておきたい奥歯の大切な役割
奥歯とは、第一大臼歯から第三大臼歯までの歯のことで、上下左右合わせて合計12本あります。

その名の通り、餅つきに使われる臼のような形をしていることから、食べ物を噛んだ時に細かくすり潰すことに優れています。 第一大臼歯は、食べ物を噛む際に重要な役割を果たしている歯で、噛む力は歯の中で最も大きいほか、第一大臼歯によって噛み合わせの高さが決まります。そのため、第一大臼歯がないとしっかり噛めなくなってしまうだけでなく、噛み合わせ全体が崩れてしまうのです。

また、12歳前後に生える第二大臼歯は、斜めになったり、第一大臼歯にぶつかったりと、正常に生えてこない割合が意外と高い歯です。第三大臼歯は一般的に「親知らず」と呼ばれる歯で、中に埋まったまま生えてこない人や、最近では歯そのものがない人もいます。


奥歯をインプラントにするメリットは?
虫歯や歯周病で奥歯を失った場合、インプラントにするとどのようなメリットがあるのでしょうか。代表的なポイントとして次の5つがあげられます。

1.入れ歯のような痛みや違和感がない
食べ物を噛む際、前歯や犬歯と違って奥歯には大きな力がかかるため、入れ歯が合っていない場合、強く噛むと入れ歯が歯茎にあたって痛みを感じることがあります。それに対してインプラントは、自分の歯のように噛めるため、入れ歯のような違和感がありません。


2.しっかり噛めるようになる
歯を失った場合に行われる歯科治療の中で、咀嚼力が最も天然歯に近いと言われているのがインプラントです。インプラントの素材として使われているチタンは、骨に埋め込むと周囲の組織と結合する性質を持つため、時間とともに骨に根付いてしっかり噛めるようになります。


3.発音しやすくなる
奥歯がないと、そこから息が漏れるせいで、「き」「し」「ち」などのイ段の発音がうまくできない場合があります。また、入れ歯が合わないと、話している最中にずれたり外れたりすることがありますが、奥歯にインプラントを入れることによって会話中のストレスが軽減されます。


4.骨吸収の進行を抑える
ヒトの骨は骨代謝によって吸収と再生を繰り返し、新しい組織へと生まれ変わります。入れ歯やブリッジの場合、骨に刺激が伝わらないため骨吸収が進んでしまう一方、奥歯をインプラントにするとしっかり噛めるため、刺激が骨に伝わって骨吸収が抑えられます。


5.噛み合わせのバランスが整う
奥歯がないことで歯に加わる力が偏るためで、噛み合わせのバランスが崩れてしまいます。それにより、肩こりや頭痛などが引き起こされるほか、顔貌の歪みが生じることがあります。インプラントで噛み合わせを調整することで、体全体の左右のバランスが整います。

ここまで、奥歯のインプラントの良い点について見てきましたが、デメリットについてもしっかり理解しておく必要があります。

奥歯のインプラント治療を受ける際の注意点

歯科用CTの画像診断が必要です
インプラント治療を行う場合に必要となるのが、歯科用CTの画像をもとにした診断です。

当院では最新のCT撮影機器とシミュレーションツールによって安全で予知性の高いインプラント治療が可能であるかどうか診断いたします。


定期的なメンテナンスを受けましょう
インプラントを長く使い続けるためには、治療後のメンテナンスが大変重要となります。定期的にインプラントや周囲組織の状態を確認するほか、歯磨き指導やインプラントの周囲のクリーニングを行うことにより、インプラントと残存歯の健康を維持することが大切です。




インプラントは医療費控除の対象となります。

インプラントは健康保険が使えない自由診療です。

そのため、費用がかかりますが、医療費控除の対象であるため、支払った料金の一部が還付金として戻ってきます。

(還付金は個人の総所得によって異なります)
2019.03.28

健康寿命と平均寿命

愛宕南なかじま歯科です。

今回は「健康寿命」「平均寿命」についての考えてみたいと思います。


健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されます。

この概念がWHO(世界保健機関)により提唱されて以来、
寿命を延ばすだけでなくいかに健康に生活できる期間を伸ばすか、に関心が高まっています。

平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある「健康ではない期間」を意味しますが、

2016年において、この差は男性8.84年、女性12.35年という報告があります。
<厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」(平成30年3月)

人間は誰しも、加齢とともに心身の機能が低下し、健康で自立した生活が送れる状態から介護が必要な状態へと「老いの坂道」を下っていきます。

この坂道の中間には筋力や心身の活力が低下するフレイル(frailty=虚弱)と呼ばれる段階があり、要介護となる最たる要因となっています。

特に、身体的フレイルのひとつである筋肉の衰え(サルコペニア)は、フレイルを加速させる最大の要因と考えられています。




ではこのサルコペニアにより加速される全身の虚弱は回避できないのでしょうか?

ここでもうひとつ、オーラルフレイルという概念が登場します。

オーラルフレイルとは、よく噛んで食べる、飲み込むなどの口腔機能の低下を意味します。

オーラルフレイルは身体的フレイルや全身の筋力低下だけでなく、

将来的な要介護リスクや死亡リスクにまで関連するという衝撃的な結果が最新の研究により明らかにされました。


オーラルフレイルの診断項目ひとつひとつは、どれも些細なことではありますが、

それらの積み重なりにより口腔機能が低下し、食事が偏り、栄養バランスが乱れて低栄養状態から要介護状態に陥るリスクが倍増してしまうのです。

このコラムではじめに挙げた健康寿命を伸ばす、すなわち、健やかで自立した暮らしを長く保つには、

ささいな口のトラブルを見逃さず、早期の段階で口腔機能の回復と維持が重要であるといえます。


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

このコラムが皆さまの口腔機能への関心につなげれば幸いです^^


愛宕南なかじま歯科

 住所 福岡市西区愛宕南2−13−3

 電話 092-836-6212

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